お役立ち情報 | RPaaS  

2026.01.21

お役立ち情報

第24回:入社初日のデザイン ~「ここに来てよかった」と思わせるスタートダッシュ~

目次

1. 「ピーク・エンドの法則」と初日の重要性

行動経済学に「ピーク・エンドの法則」という言葉がありますが、従業員体験(EX)においては「スタート(第一印象)」が極めて重要です。 入社初日に感じた「歓迎されている安心感」や「組織への期待感」は、その後の数年間にわたるエンゲージメントのベースライン(基準値)となります。 逆に、初日に「放置された」「事務的だった」というネガティブな印象を与えてしまうと、それを挽回するには何倍ものコストがかかります。

2. 事務作業ではなく「体験(Experience)」を設計する

多くの企業が「入社オリエンテーション」を「ルールやツールの説明会」として実施していますが、Sei San Seiではこれを「カルチャーへの招待」と位置づけます。

NGな初日:

  • 受付で長時間待たされる。

  • 誰に挨拶していいか分からない。

  • 一日中、黙々とマニュアルを読み込む。

  • 一人でランチを食べる。

OKな初日(推奨デザイン):

  • サプライズ・ウェルカム: デスクに手書きのメッセージカードや、社員証、ノベルティグッズ、お菓子などが美しくセットされている。

  • チームでの出迎え: 始業時にチーム全員で自己紹介タイムを設け、拍手で迎え入れる。

  • メンターとの接続: 「今日から何でも聞いてね」というメンターを紹介し、心理的安全性を確保する。

3. 必須イベント「ウェルカム・ランチ」

新入社員にとって最も緊張するのが昼休みです。 「ウェルカム・ランチ」は必須項目としてスケジュールに組み込みましょう。 ポイントは、上司だけでなく「年齢の近いメンバー」や「話しやすいメンバー」を同席させること。仕事の話よりも、趣味や人となり(Roots)を知るための雑談をメインにし、「この人たちとなら楽しく働けそうだ」という感覚を持ってもらうことがゴールです。

4. 帰り際の「チェックアウト」

初日の終わりには、必ず上司か人事が5分〜10分の短い面談(チェックアウト)を行います。 「今日一日どうだった?」「疲れてない?」「困ったことはなかった?」と声をかけることで、新人は「気にかけてもらえている」という安心感を持って帰路につくことができます。 この「安心感を持って帰宅する」ことが、翌日以降の出社意欲に直結します。

Summary

入社初日の目的は、即戦力として稼働させることではありません。 「この会社を選んだ私の決断は間違っていなかった」と自己肯定させることです。 その確信こそが、困難な業務に立ち向かうエネルギーの源泉となります。

Next Step:

次回の入社日に向けて、「ウェルカムカード」の運用を開始しましょう。チームメンバー全員で一言ずつ寄せ書きをするだけで、受け取った本人の感動は段違いです。100円ショップの色紙で構いません、まずは気持ちを形にすることから始めましょう。

\この記事をシェアする/

  • コピーしました!

この記事を書いた人

株式会社Sei San Sei CEO。2社目で株式会社リクルートキャリア(当時)へ転職。地方転職のノウハウを社内外に共有し、北海道・その他の地方転職市場拡大に寄与。2020年にベンチャー企業で人事責任者、子会社取締役を経験したのち、2023年1月にSei San Seiを設立。主にDXやHR領域のサービスを展開している。著書に「著書に仕事や将来に迷った時に、若手キャリア層のこれからの描き方」がある。

戦略設計から実行・自動化まで

採用活動をワンストップでサポートします。