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2025.11.08

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「誰でもいい」採用がミスマッチを生む。入社後活躍を実現する「採用要件」明確化の3つの視点

目次

「とにかく人が足りないから、早く採用したい」 「とりあえず、営業経験がある人なら誰でもいい」 「明るくて、コミュニケーション能力のある人なら…」

このように、漠然としたイメージだけで採用活動を進めてしまい、結果として「入社してみたら、何か違う」「期待していた活躍をしてくれない」「結局、短期間で辞めてしまった」といったミスマッチや早期離職に悩まされている中小企業は少なくないのではないでしょうか。

実は、この「採用要件の曖昧さ」こそが、多くの企業が陥りやすい落とし穴であり、その後の採用活動すべてに大きな影響を与えてしまうのです。

この記事では、採用の悩みを解決し、本当に必要な「入社後活躍人材」を引き寄せるための、具体的な「採用要件の明確化」のプロセスについて解説します。

曖昧な採用要件がミスマッチの元凶

多くの企業では、求人票を作成する際に、既存の職務記述書や前任者の業務内容を参考に、スキルや経験のリストアップに終始しがちです。もちろん、これらも重要な要素ですが、それだけでは不十分です。

なぜなら、単なるスキルや経験の羅列では、「その人が入社後、具体的にどのような価値を生み出すのか?」という最も肝心な部分が見えてこないからです。

曖昧な採用要件は、まさにゴールの見えないマラソンに挑むようなものです。

  • 採用担当者: 「誰を採ればいいのか」迷う

  • 候補者: 「自分に合う企業なのか」判断に迷う

結果として、非効率な選考プロセスと、高確率でのミスマッチへと繋がってしまうのです。

「入社後活躍」を見据えた採用要件を明確にする3つの視点

では、どうすれば「入社後活躍」を見据えた採用要件を明確にできるのでしょうか?ここでは、3つの視点から採用要件を徹底的に掘り下げていくことをお勧めします。

視点1:なぜ、このポジションが必要なのか?(本質的な課題の明確化)

多くの場合、「欠員が出たから」「事業拡大で人が足りないから」といった理由で採用活動が始まります。しかし、ここで一歩立ち止まって考えてみてください。

「このポジションが、貴社のどのような課題を解決するために存在するのか?」

例えば、「売上が伸び悩んでいる」という課題があるのなら、単に「営業経験者」を求めるのではありません。「新規顧客獲得に貢献し、売上目標未達の課題を解決できる人」というように、そのポジションが解決すべき本質的な課題から逆算して、必要な能力や経験を洗い出すのです。

貴社の課題(顧客エンゲージメントの低下、新規事業の立ち上げ、組織内の連携不足など)と真摯に向き合うことから、採用要件の本質が見えてきます。

視点2:入社後、具体的にどのような「成果」を出してほしいのか?(期待する貢献の言語化)

次に、採用した人が入社後、具体的に「どのような成果」を出してほしいのかを明確にします。これも、「コミュニケーション能力が高い人」といった抽象的な表現ではなく、より具体的な行動や結果に落とし込むことが重要です。

(例)

  • 「入社後半年で、新規顧客を3社獲得し、売上目標達成に貢献できる人」

  • 「既存システムの課題を特定し、3ヶ月以内に改善提案と実行計画を策定できる人」


このように具体的に言語化することで、候補者も自身のスキルが貴社でどう活かせるかを具体的にイメージしやすくなりますし、選考側も候補者のポテンシャルをより的確に評価できるようになります。

この「期待する成果」は、入社後の人事評価や目標設定とも連動します。採用段階からこの視点を持っておくことで、入社後のミスマッチを防ぎ、早期の立ち上がりを促すことにも繋がります。

視点3:自社のカルチャーにフィットするか?(組織風土との適合性)

スキルや経験がどんなに素晴らしくても、貴社の組織文化や価値観に合わなければ、その人材は長期的な活躍をすることは難しいでしょう。入社後のミスマッチや早期離職の大きな原因の一つが、このカルチャーフィットの欠如です。

  • 貴社が大切にしている行動規範は何か?

  • チームで協力し合う文化か、個人の裁量を重んじるか?

  • 変化を恐れず挑戦する風土か、堅実性を重視するのか?

これらを言語化し、「このような環境で、活躍できる人」という視点で採用要件を加えてください。貴社の組織が持つ強みや特徴を理解し、その中でパフォーマンスを発揮できる人、そして貴社の文化をさらに良い方向に導いてくれるような人材像を描くことが大切です。

まとめ:採用要件は「活躍の設計図」である

「入社後活躍」を見据えた採用要件の明確化において、重要なポイントは次の3つです。


  1. 漠然とした採用要件は、ミスマッチや早期離職の元凶であると認識すること。

  2. 「本質的な課題の解決」「期待する具体的な成果」「自社のカルチャーフィット」という3つの視点から、採用要件を徹底的に言語化すること。

  3. 現場や経営層と対話し、貴社独自の「入社後活躍人材」像を具体的に描き、常にブラッシュアップしていくこと。

採用要件とは、単なるスキルや経験のリストではありません。それは、貴社の未来を共に創っていく人材の「活躍の設計図」となるものです。この設計図を丁寧に、そして明確に描くことが、貴社の採用を大きく変え、成長を加速させるための最初の、そして最も重要な一歩となるでしょう。

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この記事を書いた人

株式会社Sei San Sei CEO。2社目で株式会社リクルートキャリア(当時)へ転職。地方転職のノウハウを社内外に共有し、北海道・その他の地方転職市場拡大に寄与。2020年にベンチャー企業で人事責任者、子会社取締役を経験したのち、2023年1月にSei San Seiを設立。主にDXやHR領域のサービスを展開している。著書に「著書に仕事や将来に迷った時に、若手キャリア層のこれからの描き方」がある。

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