目次
1. スキルの「賞味期限」と現代の採用
技術革新や市場変化のスピードが加速する現代(VUCA時代)において、特定の業務知識やツールの操作スキルといった「テクニカルスキル」の賞味期限は極めて短くなっています。 「即戦力」という言葉にこだわりすぎると、過去の遺産(古いやり方)に固執する人材を採用してしまうリスクさえあります。 Sei San Seiでは、「現在の保有能力(Current Can)」の比重を下げ、「将来の伸長可能性(Future Can / Potential)」を重視する設計を推奨しています。
2. 真に評価すべき「メタスキル(OS)」とは
どのような環境でも成果を出し続ける人材には、共通する基盤能力があります。特定のアプリ(スキル)を動かすための「OS」にあたる部分で、これこそが入社後活躍を支える「ポテンシャル」の正体です。
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ラーニングアジリティ(学習機敏性): 未知の状況下でも、経験から素早く学び、適応する能力。
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アンラーニング(学習棄却): 過去の成功体験や古い知識を捨て、新しいやり方を受け入れる柔軟性(素直さ)。
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グリット(やり抜く力): 困難に直面しても粘り強く取り組む力。
これら「メタスキル」が高い人材は、入社時点でのテクニカルスキルが未熟でも、驚異的なスピードでキャッチアップし、既存社員を追い抜いていきます。
3. ポテンシャルを見抜く要件定義のポイント
は、求人票や要件定義書には何を記述すべきでしょうか。「未経験歓迎」とするだけでは不十分です。
× 悪い例(表面的なスペック):
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「営業経験3年以上」
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「Javaの実務経験あり」
○ 良い例(OSのスペック):
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情報のキャッチアップ力: 「業界動向を自ら収集し、業務に反映した経験」
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課題解決プロセス: 「答えのない課題に対して、仮説を立てて検証した経験」
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自律的学習: 「必要性を感じて、独学で習得したスキルがあるか」
「何を知っているか(知識)」ではなく、「どうやって学んできたか(学習プロセス)」を問う要件を設定することで、ポテンシャル人材の解像度が高まります。
まとめ
最強のCanとは、「今できること」の多さではありません。「できないことを、できるように変えていく力」です。 この「未来のCan」を見極める眼を持つことが、人材獲得競争を勝ち抜く鍵となります。
Next Step
自社のハイパフォーマーを観察し、彼らが「新しい業務」を任された時にどう動いているか分析してください。そこに、自社で求められる「メタスキル(OS)」のヒントがあるはずです。