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2026.01.15

お役立ち情報

第18回:内定辞退を防ぐ「クロージング」の技術 ~条件通知ではなく、熱烈なオファーを~

目次

1. クロージングとは「握手」の儀式

多くの企業が、内定出しを「通知(Notification)」と考えていますが、これは誤りです。内定出し(クロージング)とは、企業と候補者が互いのRootsを確認し合い、未来への合意形成を行う「握手(Agreement)」のプロセスです。 メール一本で済ませる事務的な対応は、候補者のエンゲージメント(志望度)を著しく低下させ、内定辞退のリスクを高めます。

2. 必須のプロセス「オファー面談」

内定通知書を渡す際には、必ず対面(またはオンライン)での「オファー面談」を実施すべきです。この場の目的は、以下の3点です。

① 期待値の伝達(Why You):

なぜあなたを採用したいのか、これまでの選考でどこを評価したのかを具体的に伝えます。

「スキルの高さだけでなく、○○という価値観(Being)がチームにフィットすると確信した」という言葉は、候補者の承認欲求を満たし、入社への自信を与えます。

② 条件の提示と納得感の醸成:

給与などの労働条件を提示します。もし候補者の希望年収に届かない場合は、「なぜこの金額なのか(等級制度の説明)」と「どうすれば上がるのか(昇給のロードマップ)」を誠実に説明し、納得感を得ることが重要です。

③ 不安の払拭(リスクヘッジ):

入社にあたっての懸念点を全て吐き出してもらいます。「現職からの引き留めにあっていないか?」「家族は賛成しているか?」を確認し、必要であれば説得材料を提供します。

3. 「オヤカク」と「夫・嫁ブロック」対策

近年、親や配偶者の反対によって内定辞退となるケース(嫁ブロック/夫ブロック/オヤカク)が増えています。 候補者本人のWillが高まっていても、周囲の理解がなければ転職は成立しません。 「ご家族は今回の転職について何と言っていますか?」と確認し、企業の安定性を示す資料や、福利厚生の手厚さをアピールするレターを用意するなど、候補者が家族を説得するための武器を持たせることが有効です。

4. 入社までの「空白期間」を埋める

内定承諾から入社日まで期間が空く場合、候補者は「マリッジブルー」ならぬ「内定ブルー」に陥りやすくなります。

  • 定期的に連絡を取る。

  • チームメンバーとのランチ会を設定する。

  • 社内報を送る。 こうしたフォローアップ(つなぎ止め)を行うことで、入社初日までモチベーションを維持させることができます。

まとめ

採用活動の最後にして最大の難関がクロージングです。 「選ぶ立場」から「選ばれる立場」へと意識を切り替え、候補者の人生を預かる覚悟を持って、熱烈なオファーを届けましょう。

Next Step

自社の「オファー面談」の台本を確認してください。「条件通知」だけで終わっていませんか? 「評価ポイント」と「期待するミッション」を語るパートを必ず追加しましょう。

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この記事を書いた人

株式会社Sei San Sei CEO。2社目で株式会社リクルートキャリア(当時)へ転職。地方転職のノウハウを社内外に共有し、北海道・その他の地方転職市場拡大に寄与。2020年にベンチャー企業で人事責任者、子会社取締役を経験したのち、2023年1月にSei San Seiを設立。主にDXやHR領域のサービスを展開している。著書に「著書に仕事や将来に迷った時に、若手キャリア層のこれからの描き方」がある。

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