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2026.01.20

お役立ち情報

第23回:既存社員への共有と受け入れ準備 ~チーム全体で「Roots」を歓迎する~

目次

1. 「アウェイ感」を払拭せよ

新入社員が早期離職する原因の一つに、配属部署の「受け入れ態勢の不備」があります。 「挨拶しても反応が薄い」「誰が教育係か決まっていない」「PCが届いていない」といった状況は、新人に対して「あなたは組織にとって重要ではない」という非言語メッセージを送ることになります。 オンボーディングを成功させるためには、新人が来る前に、既存社員のマインドセットを「傍観者」から「歓迎者」へと変えておく必要があります。

2. スペックではなく「Roots」を共有する

多くの企業で行われる事前周知は、「氏名・年齢・経歴」の事務連絡に留まります。しかし、これでは既存社員の共感は呼べません。 Sei San Seiが推奨するのは、採用の決め手となった「Roots(Will・Can・Being)」の共有です。

共有すべき情報の例:

    • Will(志向): なぜこの会社を選んだのか? 将来どうなりたいのか?

    • Can(強み): 具体的にどんなプロジェクトで活躍してきたか? どの分野で頼ってほしいか?

    • Being(人柄): 面接で見せた意外な一面、チームのカルチャーにどうフィットするか。

    • Background(背景): どのような苦労や転機を経て入社を決意したか。

これらを「採用担当からの推薦コメント」として事前にチャットや全社メールで流すことで、既存社員は新人に対して「知らない人」ではなく「応援すべき仲間」という親近感を抱くようになります。

3. 役割分担(Role Definition)の明確化

「誰かが教えるだろう」という状態は、「誰も教えない」という結果を招きます。 新人が来る前に、以下の役割を明確にアサインしましょう。

  • メンター(相談役): 業務外の悩みを聞く、ナナメの関係の先輩。

  • トレーナー(教育係): 実務を教える直属の先輩。

  • ランチバディ(歓迎係): 初日のランチに一緒に行くメンバー。

4. 物理的環境の整備

アカウント発行、PCのセットアップ、デスクの確保、入館証の準備。これらは入社日の前日までに100%完了させておくのがマナーです。 「初日にPC設定で半日終わる」というのは、生産性の観点からも、モチベーション管理の観点からも大きな損失です。

Summary

受け入れ準備とは、新入社員のためだけに行うものではありません。 「新しい仲間をどう迎え入れるか」をチームで議論し、準備することで、既存社員自身のエンゲージメントやチームの結束力も高まります。最高の歓迎は、最高のチームビルディングになります。

Next Step

次に入社する社員のために、配属チームのリーダーと5分だけ話してください。「彼(彼女)の採用の決め手は○○という熱意でした。チームのみんなにも、ぜひその話を事前に伝えてあげてください」と依頼しましょう。それだけで、初日の空気が変わります。

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この記事を書いた人

株式会社Sei San Sei CEO。2社目で株式会社リクルートキャリア(当時)へ転職。地方転職のノウハウを社内外に共有し、北海道・その他の地方転職市場拡大に寄与。2020年にベンチャー企業で人事責任者、子会社取締役を経験したのち、2023年1月にSei San Seiを設立。主にDXやHR領域のサービスを展開している。著書に「著書に仕事や将来に迷った時に、若手キャリア層のこれからの描き方」がある。

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