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2026.01.18

お役立ち情報

第21回:承諾率が変わるオファー面談 ~条件提示ではなく、未来の握手~

目次

1. 内定通知は「通知」ではない

多くの企業が、内定出しを「労働条件通知書の送付」という事務手続きとして捉えています。しかし、候補者にとって内定は、人生を左右する決断の瞬間です。 事務的な対応は「自分は大切にされていない」「単なる労働力として見られている」という印象を与え、内定辞退の直接的な原因となります。 Sei San Sei(生産性)の高い組織を作るためには、この局面を「互いのRoots(Will・Can・Being)を確認し合う、未来への合意形成(握手)の場」と再定義する必要があります。

2. オファー面談の「3つの構成要素」

成功するオファー面談には、必ず以下の3つの要素が含まれています。

① 評価のフィードバック(Why You):

選考を通じて、面接官たちが候補者のどこに魅力を感じたのか、なぜ他の誰でもなく「あなた」なのかを具体的に言語化して伝えます。特にスキル(Can)だけでなく、価値観(Being)のマッチ度を伝えることが、心理的な結びつきを強めます。

② 条件とキャリアパスの提示(Future):

給与や待遇といった「条件(Extrinsic)」の説明にとどまらず、その条件がどのような評価制度に基づいているのか、そして入社後にどのような成果を出せば、どうキャリアアップ(Willの実現)できるのかという「時間軸のある提案」を行います。

③ 不安の払拭(Risk Management):

「現職からの引き留め(カウンターオファー)」や「家族の反対(嫁ブロック/夫ブロック)」など、入社を阻害する要因がないかを確認します。候補者はこれらを企業側に言い出しにくいため、企業側から水を向け、解決策(家族向けの説明資料提供など)を提示する姿勢が信頼を生みます。

3. ドキュメントよりも「体験」を

オファーレター(内定通知書)のデザインや文面にもこだわりましょう。 定型文のPDFをメール添付するだけでなく、一緒に働く予定のメンバーからのメッセージカードを添えたり、代表からの手紙を同封したりするなど、候補者の感情を動かす「候補者体験(CX)」を演出することが、最終的な意思決定を後押しします。

Summary

オファー面談は、採用プロセスの「締めくくり」であると同時に、オンボーディングの「始まり」でもあります。 条件面での合意だけでなく、心理面での合意(心理的契約)を結ぶことで、入社後の高いエンゲージメントが約束されます。

Next Step

自社の内定通知プロセスを見直してください。「条件通知書」をメールで送って終わりになっていませんか? 次の内定者には、必ず30分〜60分の「オファー面談」を設定し、期待と評価を口頭で伝える時間を設けてみましょう。

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この記事を書いた人

株式会社Sei San Sei CEO。2社目で株式会社リクルートキャリア(当時)へ転職。地方転職のノウハウを社内外に共有し、北海道・その他の地方転職市場拡大に寄与。2020年にベンチャー企業で人事責任者、子会社取締役を経験したのち、2023年1月にSei San Seiを設立。主にDXやHR領域のサービスを展開している。著書に「著書に仕事や将来に迷った時に、若手キャリア層のこれからの描き方」がある。

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