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2026.01.07

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【第10回】 心に刺さる求人票(JD)の作り方 ~スペック羅列から脱却し、Rootsへ訴求する~

目次

1. 求人票は「部品の発注書」ではない

多くの求人票(Job Description)は、業務内容や必須スキル、待遇といった「条件」の羅列に終始しています。 これは「必要な機能を持った部品」を探すための「発注書」と同じ構造です。 発注書のような求人票には、条件(給与や待遇)を重視する層しか集まりません。結果として、より良い条件を提示する他社との「条件競争」に巻き込まれ、採用難易度が上がってしまいます。

2. 「Roots」に訴求するライティング

「入社後活躍」する人材(Rootsがマッチする人材)を惹きつけるには、求人票を「特定の誰か(ペルソナ)に向けた手紙」として再構築する必要があります。

① Being(価値観)への訴求:

  • × 「風通しの良い職場です」

  • 「『誰が言ったか』より『何を言ったか』を重視します。入社1年目でも経営陣に提案し、却下され、また提案して実現させた社員がいます」

  • ポイント: 具体的なエピソードや、自社特有の「厳しさ(Hard Things)」も交えて記述することで、カルチャーフィットする人材をスクリーニングします。

② Will(志向性)への訴求:

  • × 「営業スタッフ募集」

  • 「日本の少子高齢化課題に挑む、ヘルスケア事業の立ち上げメンバー募集。将来的に事業部長を目指せます」

  • ポイント: 業務内容(What)だけでなく、その仕事の意義(Why)や、得られるキャリアパス(Future)を提示し、候補者の「夢」とリンクさせます。

③ Can(スキル・ポテンシャル)への訴求:

  • × 「法人営業経験3年以上必須」

  • 「経験年数は問いません。顧客の課題を深くヒアリングし、解決策を泥臭く考え抜いた経験(またはその意欲)を求めます」

  • ポイント: 表面的なスペックではなく、仕事の本質に必要な「行動特性」や「学習意欲」を求めます。

3. 「4つのP」で魅力を整理する

求人票の構成に迷ったら、マーケティングの4Pになぞらえた以下のフレームワークが有効です。

  • Philosophy(理念・目的): なぜこの事業をやっているのか?(Being/Will)

  • Profession(仕事・事業): 何を解決する仕事なのか?(Can)

  • People(人・風土): どんな仲間と働くのか?(Being)

  • Privilege(特権・待遇): この会社で得られる経験や報酬は?(Will)

まとめ

優れた求人票は、読んだ瞬間に「これは私のことだ!」と候補者に思わせる力があります。 スペックの羅列をやめ、自社の「Roots」を熱量を持って語ることで、運命の出会いを引き寄せましょう。

Next Step

現在出している求人票の「会社紹介文」を読み返してください。コピペで他社でも使える文章になっていませんか? 「自社にしかないエピソード」を1つ盛り込んで書き直してみましょう。

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この記事を書いた人

株式会社Sei San Sei CEO。2社目で株式会社リクルートキャリア(当時)へ転職。地方転職のノウハウを社内外に共有し、北海道・その他の地方転職市場拡大に寄与。2020年にベンチャー企業で人事責任者、子会社取締役を経験したのち、2023年1月にSei San Seiを設立。主にDXやHR領域のサービスを展開している。著書に「著書に仕事や将来に迷った時に、若手キャリア層のこれからの描き方」がある。

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